SkyPDF Pro Driverの制限・注意事項
SkyPDF Pro Driverのご利用に際しては、以下の制限事項・注意事項にご注意ください。
対応アプリケーションに関する事項
- SkyPDF Pro DriverはUWPアプリからの印刷には非対応です。そのため、UWPアプリからSkyPDF Pro Driverを指定して印刷(PDF化)すると、以下のような問題が発生する場合があります。
- SkyPDF Pro Driverを直接印刷設定※にしていると、PDFが作成できないなどの問題が発生する場合があります。
- UWPアプリから印刷すると、処理が無反応もしくは停止したような状態になる場合があります。
- 対応アプリケーションの場合でも、レイアウトやファイルサイズなどの条件により、稀にPDFの精度が損なわれる場合があります。
Visioの場合で言えば、入力したBold(太字)、Italic(斜体)、ItalicBold(太字斜体)文字が、テキストではなくグラフィックと認識されてPDF変換される場合があります。また、標準字体でもグラフィックとして認識される場合(以下の例を参照)があります。
(例)Visioでは“MS Pゴシック”のフォントの標準字体の場合、印刷解像度300dpi以下では⽂字は全てグラフィックとして認識されます。また、印刷解像度600dpiではフォントサイズが86pt以上、1200dpiでは43pt以上、2400dpiでは22pt以上の文字は全てグラフィックとして認識されます。
- Visioの場合、Visioの仕様により、印刷設定で⽤紙の向きを変更しても反映されません。
ページ設定に関する事項
- [空白ページを除去する]設定を有効にしている場合でも、PowerPointファイルの空白ページは除去されません。
- [空白ページを除去する]設定を有効にしている場合でも、Wordファイルでは、改行文字が入っていない空白ページ([挿入]-[ページ区切り]で作成したもの)のみ除去されます。
Enterキーを押して作成した空白ページや、空白のページ作成([挿入]-[空白のページ])で作成された空白ページは改行文字が入るため、除去されません。
- 文書内リンクなどのオブジェクトが⼤量にあるものを元ドキュメントとした場合、[Web表示用に最適化]設定に関する処理が終了しない場合があります。
PDF規格に関する事項
- PDF/Aとして出力したPDFは、元から埋め込まれているフォントに設定されているCIDSetに不備がある場合、Adobe Acrobatのプリフライトが一部正常に実施されない場合があります。
- 外字領域で文字が割り当てられていない文字コードが使われている時、PDF/A規格のPDF出力ができない場合があります。
フォントの埋め込みに関する事項
- SkyPDF Pro Driverの「フォントの埋め込み」設定でType1フォントを設定し、そのフォントを使用して作成された文書をPDFに変換した場合、アプリケーションによっては、そのPDFを開くとエラーメッセージが表示されたり、Type1フォント部分を空白で表示したり、などといった意図しない表示となる可能性があります。
[対処]
次のうちいずれかの対処策を行ってください。
- Type1フォントを利用する際は、フォントの埋め込みを行わない。
- Type1フォントを他のフォントに変更する。
- 本製品でPDFファイルを開く。
圧縮オプションに関する事項
- アプリケーションや環境によって、適用される圧縮オプションの方式が異なる場合があります。
例えば、同じアプリケーションから同じTIFF画像をPDFに変換する場合でも、32ビットOSでは「モノクロ画像圧縮」の設定が有効になり、64ビットOSでは「カラー/グレースケール画像圧縮」が有効になることがあります。
タイムスタンプに関する事項
- Windowsのプロキシ接続環境においてSkyPDF Pro Driverの印刷設定画面を操作した際、プロパティ画面の「タイムスタンプ」タブのテストボタンが動作しない場合があります。その場合はWindowsのログオフが必要になります。
- Microsoft EdgeからSkyPDF Pro Driverを使ってPDFを作成する際、以下の条件をすべて満たす場合は、タイムスタンプを設定していてもタイムスタンプは付与されません。
[PDF生成時、タイムスタンプのエラーを無視する]を設定していない場合は、「タイムスタンプを作成できませんでした。(コード:-999)」というエラーメッセージを表示します。
< 条件 >
- OSが32bitである。
- スプール印刷設定※にしている。
- Microsoft Edgeの保護モードを有効にしている。
< 対処 >
上記の条件のいずれかを回避することで、タイムスタンプ付きのPDFを作成できます。また、Professional版の場合は、タイムスタンプなしのPDF作成後、PDFを開いて、別途タイムスタンプを追加することもできます。
OSの機能に関する事項
- OSの[ファイルへ出力]オプションを有効にして印刷を行う場合、SkyPDF Pro Driverの[ページ設定]タブにある以下の設定は適用されません。
- 出力フォルダの設定
- 同名ファイルが存在した場合の設定
- ファイル名に日付を付加する
- ファイル保存後に開く
ハイパーリンクに関する事項
- ハイパーリンク対象⽂字列は1⾏のみです。
- ハイパーリンク対象⽂字列の中に、下記の⽂字が含まれていると、その文字以降がハイパーリンク化されません。
( ^ \ | ' "
- (例)「https://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/ms742418(VS.80).aspx」をPDF化した場合、「https://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/ms742418」までがハイパーリンク⽂字列となります。
- ⼀太郎の場合、e-mailアドレスの直前に文字と空白が有ると、空白が無視され、文字とアドレスがハイパーリンクとして認識されます。
(例)e-mail ii-help@skycom.co.jpの場合、"ii-help@skycom.co.jp"でなく、"e-mailii-help@skycom.co.jp"となってしまいます。
- Visioの場合、Visioは文字データが分割されて扱われるため、PDF作成時にハイパーリンク⽂字列が認識できません。ただし、他アプリ(Word等)からの貼り付けであれば、ハイパーリンクが付与できます。
- ExcelおよびPowerPointの場合、特殊記号が別のフォント扱いになるため、通常文字と特殊記号が別々の文字列になり、ハイパーリンク⽂字列として認識されません。
(例)特殊なフォント:Estrangelo Edessa, Gautami, Latha, Mangal, Raavi, Shruti, Tunga
印刷画面のフォントに関する事項
- 「MS UI Gothic」フォントがない英語OSを使用する場合、SkyPDF Pro Driverの印刷設定画面上の文字が大きくなり、一部表示が枠外に消えてしまいます。「MS UI Gothic」フォントをインストールするか、Microsoft Officeをインストールすることで回避できます。